BMX世界選手権の遠征6日目の様子を。
とうとうきました。自分のレース当日です。
いままで選手の舞台裏写真をたくさん撮ってきて好評だったこともあり、なんとなく自分の役目を全うしたような気になってましたが、走るためにニュージーランドまで来たのを忘れていました(笑)
自分の出番は13:15の公式練習から、選手エリアに立ち入れるのはレース当日のライダーと関係者だけ、ということなので午前中の選手エリアの様子は撮るしかないですね。
午前中は9歳以下のレース。こういう細かい年齢分けでクラスが構成されているのがBMXレースの素晴らしいところだと思います。
9歳以下のキッズが世界選手権という大舞台でどうなるのかと思ってたら案外笑顔なんです。いつもの国内レースと変わらないぐらい。スタート召集前はチームでサポートしてもらえるけど、召集コールかかってスタートするまでは言葉分からない未知の世界でドキドキの10分ぐらいを経験するわけです。
そのコール~スタートまでが撮れないのがもどかしい。
子どもたちは言葉が通じないにも関わらず積極的にコミュニケーションを図っていてびっくりです。この姿を両親が見たら感動モノかな。
そんな感じでいつものようにカメラ持って会場をウロウロしていましたが、練習時間のかなり前からソワソワしていたのは内緒です。
さて、自分のレース。
同世代のライダーが参加しているのでスタートまでの時間も談笑したりして先回の世界戦とは比べ物にならないぐらいリラックスできました。
予選1ヒート目。スタートのシグナルが若干遅くて、自分の中で『クイックではない。まだこない。長いのか』の気が抜けた瞬間にシグナルが点灯してスタートが遅れてしまいスタートヒルをおりたときには両側のライダーにラインを塞がれて最下位に。想定しておいた第2、3コーナーでのライン取りによりなんとか4位でゴールできました。
そのときの感想、『めっちゃ速い!』緊張のせいで硬さもあるけど自分なりの走り方は出来てても、すぐ追いつかれる。これが世界戦かと痛感しました。
第2ヒート。普通のスタートじゃ太刀打ちできないと思い、ヒット覚悟でぎりぎりのゲートを狙ったら予想通り若干ヒット(泣)。そんなに影響なかったけど、そういう少しのミスも許してくれない速さに翻弄されて6位
第3ヒート。2ヒート終わった時点で先頭が転ばない限り予選通過無理だなと諦め気味でテンション落ちてスタートに向かっていたら、ゲート直前で協会の人が『4人が4位で並んでいるから頑張れ!』と声をかけてくれました。限られた時間で必死に計算してくれたらしく、この一言でテンション持ち直してスタート。
ゲートのタイミングもビッタリでしたが、実力差でジワジワ追い上げられ追い抜かれて最終ストレートで4,5位争いの末に5位。自分では全開の走りなのに圧倒的な速さで抜かれたのは当然といえども衝撃的で、ゴールした後に泣けてきました。
そんな僕にニュージーランドの選手が声をかけてきてジャージを交換しましたが、後はしばらく覚えていません。
結局予選通過ならずに世界戦を終えてしまいました。
応援Tシャツの企画をしてくれたハッチ、いろんなサポートをしてくれた筧さん、見送ってくれた家族、Tシャツ購入や、それ以外でも応援していただいた数え切れないほどの皆さまに対して申し訳ない想いでいっぱいです。
本当に世界の壁は高かったし厚かったです。逆に同世代でもあれだけの走りができるという事実も突きつけられましたし、同じクラスの三輪さんは準決勝まで進みました。
もっと自転車上手くなりたいし速く走りたい、不可能ではない、すべてのことが刺激になりました。
ボクの世界戦はこれで終わってしまいましたが、エリートクラスのライダーは日曜が本番です。
応援しつつ写真を撮りながらBMXのシーンを伝えていけるようにがんばります。
本当に応援ありがとうございました。